「リフトチェーン」をご存じですか?
「リフトチェーン」とは、フォークリフトの爪が付いている
リフトブラケットを上下に動かす重要なチェーンです。
もしチェーンが切れると荷物の上げ下げが出来なくなります!
「リフトチェーン」はフォークと同様荷重積載時に十分な強度を必要とします。
フォークリフト構造規格第9条において、リフトチェーンにかかる荷重の
最大の値で除した値が5以上のものでなければならないと規定されています。
これは最大荷重に対して5倍の安全性があることを示しています。
「リフトチェーン」には、
【ローラーチェーン】と【リーフチェーン】2種類のチェーンがあります。
■ローラーチェーン
ローラチェーンは外リンクと内リンクを交互に組合せて連結しており
1t未満の軽荷重用等に使われます。
■リーフチェーン
リーフチェーンはバランスチェーンとも呼ばれ、
プレートとピンだけで構成された簡単な構造の鋼製チェーンで、低速度
での吊り下げ用や平衡用に適しており1t以上の重荷重用等に使われます。
■リフトチェーンの伸び確認について
チェーンのリンク部分のピンが摩耗しチェーンの全長が長くなることにより
「伸び」が発生します。
リフトチェーンの伸びチェック方法につきましては、学ぶ君㉑でご紹介して
おりますのでご活用ください。
■リフトチェーンのメンテナンスについて
「リフトチェーン」を安全に長く利用するためには、定期的にオイルの給油や
グリスアップを行うことで寿命を延ばす事ができます。
〇メンテナンス前
※定期的にメンテナンスを行わないと
錆等が酷くなりチェーンが円滑に動かず切れてしまうことがあります。
〇メンテナンス後
※錆を綺麗に落としオイルやグリスが浸透し円滑に動く状態です。
この様にメンテナンスを定期的に行えば、安全に長く利用することができます。
ご所有されている車両でも是非お役立てください。
※補足
■チェーンアンカーボルト
チェーンアンカーボルトは、
「リフトチェーン」を固定しているボルトです。
チェーンアンカーボルトを調整することで
左右の張り具合を調整することができます。
但し、「リフトチェーン」の摩耗が大きく
チェーン伸び限界ゲージ指定ラインに達する場合は、
「リフトチェーン」の交換が必要です。