この学ぶ君ページではFKLの車両をより良い状態でご利用いただくための
ワンポイントアドバイスを掲載しています。
マストメタルの摩耗について
■マストメタルについて
フォークリフトの種類によっては、フォーシングの上にマストが乗っており、
ホーシングとマストが擦れて摩耗しないように
マストメタルが間に取り付けられております。
マストメタルはホーシングやマストより強度が弱い
素材で作られており、マストメタルが摩耗することにより
ホーシングとマストが摩耗から守られています。
荷役作業の内容によってマストメタルの摩耗値が変動します。
摩耗幅が大きい場合は、交換が必要です。
■ホーシングとマストの摩耗について
マストメタルの摩耗幅が大きい場合は、交換を行ってください。
交換せずに使い続けた場合、ホーシングとマスト側に大きな
損傷が発生し大幅な修理費が必要になる事例も発生しています。
下記で事例をご紹介します。
●マスト側
※傷の大きさによっては、各部の部品交換等で対処出来ない場合もあり
マストを新しいものに交換しなければならない場合もあります。
●ホーシング側
※マストと直接擦れることによりホーシングが大きく摩耗しています。
場合によっては、ホーシングを新しいものに交換しなければならない場合もあります。
■マストメタルの摩耗確認
フォークリフトを水平位置(平面)に停車し
爪幅を均等の位置にします。
荷役を行い20㎝位置ぐらいでチルトを水平にします。
左右の地上高を測定し確認します。
左右の誤差を測定、メーカー推奨として
2tまでのフォークリフトは、10mm程度
2.5t以上は12mmまでの誤差であれば
問題はありませんが、それ以上の誤差が発生する場合は、
リフトチェーンの伸び状態の確認、爪自体の曲りや開きの確認を行い
正常であれば、マストメタルの摩耗による要因が高いと判断ができます。
また、左右で大きく誤差が出る要因としましては、
①「片方に大きく荷重が掛かる荷役作業を頻繁に行っている」
②「リフトチェーンの片側が伸びた状態」
③「爪の曲り、開きがある状態」
上記の項目が挙げられます。
所有されているフォークリフトに異常が出てないか確認を行って見てください。
自社で確認を行うことが難しい場合は、
弊社で点検作業等の承ることも出来ますのでお気軽にご相談下さい。