座席シートセンサーについて
学ぶ君⑯で取り上げさせて頂いておりますが、
お問合せ等も多く、事例なども踏まえ
改めて座席シートセンサーについて再度お伝えさせて頂きます。
■座席シートセンサー
各メーカーが、座席に着座を行わない荷役作業、走行等の
事故を未然に防ぐ為に2005年ぐらいから
正しく着座しないと走行や荷役作業が出来ないように
座席に安全装置として設置され始めました。
■座席シートセンサーの安全対策
①約2秒間座席から離れた状態(走行中も含む)でいるとセンサーが
作動し前後進シフトが入っていても内部的にニュートラルに入り前後進が出来なくなります。
解除方法は、正しく着座しセンサーを解除。
前後進レバーを入れなおすと動きますが
メーカーによっては、正しく着座し停車、パーキングブレーキを入れてから
前後進レバーを入れ直さないと動かない機種もあります。
②荷役作業中に約2秒間座席から離れた状態でいるとセンサーが
作動し「チルト操作」「リフト操作」「アタッチメント操作」が出来なくなります。
解除方法は、正しく着座しセンサーを解除。
「チルト操作」「リフト操作」「アタッチメント操作」が出来るようになります。
■正しい着座の判断
正しい着座とは、シートに座ることによって椅子が下がりセンサーが解除される状態。
各メーカーで異なりますが、正しく着座をしていないと「警告ランプ」が点灯します。
※メーカーによっては、「警告ランプ」と合わせて「警告音」が鳴る機種もあります。
■座席シートセンサーの反応によって起こった事例について
①走行時に段差に気づき事前に腰を浮かせて走行。
その直後、走行が出来なくなった。
座席シートセンサーの安全対策の①の状態によって
座席シートセンサーが反応し内部的に
ニュートラル入った事によって発生した事例です。
※走行中は、必ずシートベルトを着用し
深く座った状態で走行を心掛けて下さい。
②荷役作業中急に荷役作業が出来なくなった。
座席下に工具類を置いて荷役作業を実施
座席下部に工具が挟まり正しい着座が出来ず。
座席シートセンサーの安全対策の②の状態によって
座席シートセンサーが反応した事例です。
※座席下に工具や物などを絶対に置かないようにしましょう。
また、物が挟まり座席シートセンサーの配線が切れる場合があります。
切れてしまうと走行と荷役作業が出来なくなります。
荷役作業、前後進が急に出来ない様な事象が発生した場合は、
座席シートセンサーが反応していないか確認を行ってください。
※最後に冒頭でもお伝えしましたが、
座席シートセンサーは、各メーカーが事故等を未然に防ぐ為に設置した安全装置です。
安全装置が反応するということは、安全ではない状態ですので
フォークリフトを扱って安全に作業を行う為にも
座席シートセンサーが反応しない様な作業や運転を心掛けましょう。