長期間未使用の車両はタンク内で燃料が劣化する場合があります

■給油済、長期未使用のガソリンについて
 

ガソリンには、明確な使用期限が定められていませんが、
劣化するまでの期間は、保管方法によって異なってきます。

気温の変化が少ない冷暗所では6カ月程度といわれており、
常に空気に触れているような状態では、
3か月程度で劣化してしまうことがあります。

■ガソリンが劣化する原因について

ガソリンは、長期保管や不純物の混入による品質の低下、
燃料油キャップがきちんと閉まっていないと
空気に触れてしまい酸化し劣化が早まります。

また、劣化が進行すると刺激臭を放ちガソリンタンク内の
ガソリンが腐り発生した酸によってタンク内の金属が溶かされ
粘り気のあるヘドロのような物質が発生します。

物質がタンク内にある状態でエンジンをかけると、
ガソリンを供給する管の汚れや詰まりを引き起こし、
エンジン始動が出来ずエンジン内に入り込んだ場合は、
エンジンを分解する様な修理に繋がることもあります。

※上記の画像の様に粘り気のあるヘドロ(黒い部分)が管内に入り込み
エンジン始動が出来なくなります。

※白い部分は、酸化し金属が溶かされています。

■ガソリンの保管、使用について

車輛などは、一定の周期(最低3か月)以内で使い切り小まめな給油を行う。
また、気温の変化が少ない冷暗所で保管中のものは、
(最低6カ月)以内に使い切り、新たに給油し保管をするように心掛けてください。